薬王堂気まぐれ通信使bU31 2011・8・21
Yakuoudo Capricious Communications Satellite
サギソウが咲いています。
湿地に白く見えるのがサギソウです。
ラン科の小さな花のサギソウですが見れば見るほど、感心させられます。
野生のサギソウ
今日は花の構造を探ってみましょう。
黄色の部分が雄しべの葯に当たります。
画像で追っかけてみました。
花の構造 緑の部分が雌しべの柱頭
蕊柱の部分を更にアップ
サギソウの蜜は距の部分に蓄えられています。
距に通じる穴から口を入れ蜜を吸える昆虫だけが恩恵に預かれるというわけです。
距に通じる穴から小さな虫が・・・
花は1円玉くらいの大きさですのでそんなに大きな昆虫が対象ではなさそうです。
聞けばセセリ蝶の仲間が訪れるとか・・・
指の先に付着した粘着体と花粉塊(葯塊)
蜜を求めて花を訪れた昆虫の頭の部分に粘着体がくっ付くように出来ていました。
粘着体の上には花粉の塊(葯)があって自家受粉を避け、ほかの花の柱頭(雌しべ)にくっ付くように出来ていました。
流石のサギソウ、上手く考えています。
サギソウ